アムステルダム市内のカプセルホテルに泊まった。日本でも増えている高級版カプセルで、室内は広く快適。個室の室内照明コントロールはスマホアプリ、枕元にはUSB端子。一方、共用シャワーやトイレはアンティークのドアを使った演出が面白い。

予想していなかったのが、その立地だ。食品市場地域のまん中にあって平日でも朝から市が開く。並びには夜中まで開いているフードコートがあり、イタリアン系のグリルからケバブ、点心や寿司までよりどりみどり。バーカウンターもあってアルコール類も豊富。さらに周辺の数ブロックにはありとあらゆる世界各国料理店があってほとんどテイクアウトできる。

これだけ豊富な選択肢がリーズナブルに利用できれば、むしろ食生活は豊かとも言える。「快適な滞在」をつくりあげるパーツの編集に、枠組みのこだわりはかえって邪魔になるようだ。