当社ファウンダーの佐々木千穂が去る12月4日、台湾・台北市で開催されたIASDR 2025（International Association of Societies of Design Research）にて、九州大学・平井康之教授との共同研究論文を発表しました。
IASDR は国際的なデザイン研究コミュニティで、隔年開催される国際会議には、研究・教育・実務の幅広い領域から参加者が集います。
2025年大会のテーマは「Design Next」。デザインの拡張や新しい実践の可能性を探る内容で、今年は More Than Human-centered Design、Design Futuring、Design, Art & Technology、Human-centered AI、Design Thinking & Co-creation、Service & Social Innovation などのトラックが設けられました。
佐々木は More Than Human-centered Designトラック にて、論文 “Structuring Empathy in Post-Human-Centered Design: A Comparative Framework for Entity Representations”を発表し、デザイン初期段階で用いられる「実在人物・ペルソナ・AI ペルソナ」という三種類の人物表象を比較し、共感形成の構造を論じました。HCD の再考やインクルーシブデザインの議論とも関わり、今年のテーマ「Design Next」とも強く響き合う発表でした。
今回の発表を通じ、佐々木は実務と学術研究をつなぐ取り組みを国際的な場で共有することができました。今後も引き続き、研究活動を通じてデザインの社会的価値の創出に取り組んでまいります。